シベリアンハスキー、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーといった大型犬との生活には、運動量や遺伝性疾患などの問題が多く、最近は、小型犬に人気が集中して、それも2頭も3頭も共に暮らしている方も目立ってきました。
本来、犬は人と同じように群れの動物ですから、一人っ子にしないためにも、複数飼いは幸せなことです。
しかし、ここでとても大切なことがいくつかあります。
(1) 周囲に迷惑をかけないしつけができるでしょうか?
(2) 先輩犬(先に飼っていた犬)と仲良くさせることができるでしょうか?
(3) 15年後に家族は複数の犬の世話ができるでしょうか?
(4) 病気の時などの医療費の予定はあるのでしょうか?
(1)については先に暮らしている犬のしつけがしっかりと身に付いていることが大切で、不十分なままだと一緒に乱れてしまいます。
例えば、1頭が吠えると一緒に吠えるようになって、近所からの苦情の原因になります。
また、トレイのしつけも一緒に乱れてしまうと、これも大変です。
新しく来た犬は、先にいた犬の行動を見習うこともあるので、まず、1頭目のしつけをしっかりしてから次の犬を迎えましょう。
また、新しく迎えた犬が子犬であれば多くの場合、上手に暮らせるようになるのですが、最初の出会いが大切です。
先輩犬がフレンドリーな性格であれば、子犬をゆっくり近づけて「赤ちゃんよ、やさしくしてね」とよく話しかけ、常に先輩犬を大切にすることによって、十分仲良くなります。
しかし、最近は犬も他の犬とつき合う機会が少ないために、警戒心や恐怖心が強く、問題を起こすこともあるので、次のようなことに気をつけましょう。
サークルに入れると先輩犬が十分、子犬を観察し、親密度を増し、安心させることにも役立ちます。
子犬は自由にすると無邪気にしつこく先輩犬に近づくので、突然先輩犬に噛まれることもあります。はじめは必ず飼い主が居合わせましょう。
新しい子犬が来ると家族の関心はどうしても子犬に集中し、可愛がります。これでは先輩犬はおもしろくありません。ただでさえ子犬には食事やしつけなど、世話を受ける回数が多いのです。何事につけても前からいる先輩犬を優先し、正しい地位を守って下さい。
子犬が来たことで、大好きな散歩に行けなくなったり、家族の愛情が薄れたりしないように心掛けます。
また、子犬が一緒にいるときは、先輩犬とスキンシップをとり、よい態度でいたら褒め、ご褒美をあげるなど喜ばせましょう。
2頭目の犬を迎える時期はいつでも可能ですが、先輩犬が初老を迎える7~8 歳頃であれば、先輩犬も遊びを思い起こし活動的になり、老化を遅らせることにも役立ちます。